災害時における太陽光発電の自立運転についての実態調査結果
2018/10/18
北海道胆振東部地震によって発生した大規模停電に際し、太陽光発電の自立運転機能を活用された実態を把握するため、弊協会の会員を通じて太陽光発電設備を設置しているお客様に対して、「太陽光発電の自立運転機能」の活用についてのアンケート調査を実施いたしました。
調査期間:2018年9月25日(火)~28日(金)
今般の地震において、住宅用太陽光発電システムを設置している方は、蓄電池を併設しないケースでも約85%が自立運転機能を利用され、停電時に有効に活用できたとの声を多く頂きました。
自立運転機能を利用された方の声
・冷蔵庫の中の食材を腐らせずに済んだ。
・炊飯器でご飯を炊くことができた。
・携帯電話を充電できた。また、近所の方も充電することができた。
・ポータブルTVで震災情報をいち早く入手することができた。
・特に、蓄電機能を併設されている方からは、約2日間問題なく生活できた。
近所が真っ暗な中、自宅のみが電気がついていた、等普段と同じ生活ができた
との声が寄せられた。
アンケート結果
1.蓄電機能を併設しない住宅用システム(太陽光発電システムのみ)へのヒアリング
・ヒアリング件数 :428件
・自立運転機能を利用した件数 :364件 (利用率:85.0%)
2.蓄電池・EV等の蓄電機能を併設したシステムの件数調査
1)住宅用太陽光発電システムの件数 :1,134件
2)住宅以外の太陽光発電システムの件数 :9件
→これらの殆どは、自立運転機能をご利用いただいたと思われる。
3.住宅用太陽光発電システムで自立運用を活用しなかった理由
①自立運転機能があることを知らなかった :13件
②運転方法が判らなかった :33件
③その他 :18件
・自立運転用コンセント未設置(屋外設置PCS)
・コンセントの場所が判らなかった。
・自立運転機能が作動しなかった。
・エラーが表示され、自動で切替わると思っていた。
・使う前に復電した。
自立運転機能をご存じなかった、使い方が判らなかったというご意見をいただきましたので、弊協会のHPに自立運転機能の使用方法が掲載された太陽光発電メーカーのWEBサイトを掲載いたしました。