発電事業普及へ向けて

2025年度「ソーラーウィーク大賞」<審査結果発表>

 「ソーラーウィーク大賞」は、地域に貢献し、地域から望まれ、他の模範ともなる太陽光発電の普及拡大に資する取組・事業とそれを支えている方々を表彰するものです。
地域との共生・共創に基づく太陽光発電が全国に広がるように、太陽光発電の地域貢献の可能性について、多くの方に認知して頂くことを目的としています。

 受賞者の選考は、学識経験者による「審査委員会」にて、応募要領に記載の5つの評価項目に基づいて実施され、以下の5つの賞を決定しました。

  • 大賞 :各評価項目を総合的に評価して最も優れている事業・取り組み(2事業者)

  • 優秀賞:各評価項目を総合的に評価して優れている事業・取り組み(3事業者)

  • 特別賞:各評価項目の一つでも他にない特筆すべき事項がある事業・取り組み(5事業者)

  • リサイクル事業特別賞:太陽光発電事業における廃棄・リサイクル課題と地域貢献への取り組みを評価(4事業者)

  • 特別功労賞:長年にわたる太陽光発電による社会貢献、将来を担う子供達への教育の面から特別功労に値すると評価(1事業者)

 

ソーラーウィーク2025 大賞

       
事業名 茨城県東茨城郡城里町
『ソーラーシェアリングを活用して電気と農作物の地産地消をしていく地域循環型共生圏づくりであるGXプロジェクト』
代表事業者 株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホック
共同事業者 株式会社UPDATER(みんな電力)
株式会社TERRA
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)
事業内容
 
事業名 長野県南佐久郡南牧村
『野辺山ヌーヴォー 〜農家が主役・長野県最大級・日本最高地点にある営農ソーラーで、自然と人とが豊かさを分かち合うトランスローカルな場づくりプロジェクト』
代表事業者 野辺山営農ソーラー株式会社
共同事業者 宮下農場合同会社
株式会社アグレス
特定非営利活動法人 上田市民エネルギー
生活クラブ生活協同組合(長野)
生活クラブ生活協同組合(神奈川)
生活クラブ生活協同組合(愛知)
生活クラブ生活協同組合(静岡)
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会
特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所
事業内容

ソーラーウィーク2025 優秀賞

 
事業名 岩手県久慈市
『久慈地域再生可能エネルギー循環プロジェクト』
代表事業者 manordaいわて株式会社
共同事業者 株式会社岩手銀行
久慈地域エネルギー株式会社
NR-Power Lab株式会社
日本ガイシ株式会社
事業内容
 
事業名 山梨県甲府市・福岡県福岡市
『百年ソーラー事業 ~持続可能な脱炭素社会を支える地方共創モデル~』
代表事業者 ヒラソル・エナジー株式会社
共同事業者 九州旅客鉄道株式会社
芙蓉総合リース株式会社
三菱UFJ信託銀行株式会社
株式会社山梨中央銀行
山梨県企業局
事業内容
 
事業名 長野県上伊那郡箕輪町
『地域ネットワークを最大限活用し自治体主導で実現した「国内最大級V2Xを備えた太陽光活用型災害レジリエンス強化モデル」』
代表事業者 箕輪町
共同事業者 八十二Link Nagano株式会社
ICT伊那みらいでんき株式会社
事業内容

ソーラーウィーク2025 特別賞

 
事業名 福島県二本松市
『ソーラーシェアリングは可能性から確かなビジョンへ! 〜福島の有機農業者が発信する多様な農業設備〜』
代表事業者 二本松営農ソーラー株式会社
共同事業者 二本松ご当地エネルギーをみんなで考える株式会社
みやぎ生活協同組合
特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所
株式会社Sunshine
事業内容
 
事業名 京都府亀岡市
『亀岡ふるさとエナジー株式会社 ~再生可能エネルギーの活用と地産地消のエネルギー循環~』
代表事業者 亀岡ふるさとエナジー株式会社
共同事業者 亀岡市役所
事業内容
 
事業名 大阪府泉佐野市
『水上太陽光発電設備による再生可能エネルギーの地産地消と地域への貢献』
代表事業者 三井住友建設株式会社
共同事業者 泉佐野市
一般財団法人泉佐野電力
事業内容
事業名 鳥取県鳥取市
『参加型「くらしの地産地消」×地域課題の解決 ⇒持続可能なコミュニティ・拠点づくり』
代表事業者 株式会社市民エネルギーとっとり
事業内容
 
事業名 鳥取県米子市
『芝と電気でつくる まちの未来図 -Jリーグが後押しする地域脱炭素の全国モデル』
代表事業者 ローカルエナジー株式会社
共同事業者 株式会社SC鳥取
公益財団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)
事業内容

ソーラーウィーク2025 リサイクル事業特別賞

事業名 北海道空知郡南幌町
『太陽光パネルの低温熱分解による高度リサイクル処理技術の開発と北海道における資源循環の確立へむけて』
代表事業者 株式会社トクヤマ
事業内容
事業名 宮城県仙台市
『太陽光発電事業の普及拡大を持続的に支える使用済みパネルのリサイクル施設の運営』
代表事業者 株式会社宮城衛生環境公社
事業内容
事業名 愛媛県松山市
『愛媛県発 太陽光パネル リユース・リサイクル事例の取組み』
代表事業者 株式会社エヌ・ピー・シー
事業内容
事業名 福岡県北九州市
『熱分解及び高度選別処理による、太陽光パネルの板ガラスへのアップサイクルを可能とした高度リサイクル事業』
代表事業者 株式会社新菱
事業内容

ソーラーウィーク2025 特別功労賞

事業名 全国
『100か所を超える幼稚園・保育園・子ども園へ太陽光発電設備「そらべあ発電所」を寄贈~再生可能エネルギーの普及啓発の実践~』
代表事業者 特定非営利活動法人そらべあ基金
事業内容

(全国地方公共団体コードに基づいた都道府県番号順に記載)

審査方法

以下の5つの評価項目についての実績や取組の考え方・期待感を評価し、各評価項目を総合的に評価して最も優れている事業・取組を「ソーラーウィーク大賞」、優れている事業・取組を「ソーラーウィーク優秀賞」、各評価項目の一つにおいて他にない特質すべき事項がある事業・取組を「ソーラーウィーク特別賞」として選考しました。

1.地域振興への貢献度(住民一人当たりの効果)
・地域振興(農林水産業・商工業等の振興に貢献)
・雇用(現地採用)
・レジリエンス(災害対策)
・地域エネルギー供給比率(自給率向上、地産地消)
・地域脱炭素(その他地域課題の解決)

2.地域の主体性
・事業実施主体への地域業者・自治体の関与度
・地域金融機関の関与度(借入金等)

3.地域住民からの理解・支持を得るための創意工夫・取り組み
・双方向コミュニケーション(再エネメリット実感、地域要望吸い上げ)
・情報発信(地域文化・教育への貢献を含む)

4.事業の持続可能性・長期安定稼働の蓋然性
・事業の持続可能性
(事業収支、実績の見通し)
(自立性:FIT/FIP買取期間終了後においても事業継続が可能であることの蓋然性)
 FIT・FIPの場合  :買取期間終了後の計画
 FIT・FIP以外の場合:稼働開始後20年以降の計画
・設備の持続可能性(アセットマネージメントの取組状況等)

5.波及効果・先進性
・域外への波及効果(他自治体への横展開の可能性とその影響度)
・地域内での波及効果(取り組み期間)
・独創的取り組み・体制(地域の特徴的なビジネスモデル・派生サービス)
・先進的電力システム・サービス(蓄エネ、需給一体、他産業との取り組み)

また、今回は、下記理由で「リサイクル事業特別賞」「特別功労賞」を表彰することと致しました。

「リサイクル事業特別賞」:
リサイクル事業については、太陽光発電事業のライフサイクルにおいて大変重要な位置づけとなっており、今後重要性は増しております。今回4件の申請があり、審査委員会では現状の審査基準はリサイクル事業を想定したものではないが、いずれも表彰に値するとの評価で、今回に限りこの4件を表彰することと致しました。来年度以降については、リサイクル事業についても審査基準に加えていく予定です。

「特別功労賞」:
特定非営利活動法人そらべあ基金は、2011年の東日本大震災の復興支援から始まり、全国100か所を超える幼稚園・保育園・子ども園へ太陽光発電設備「そらべあ発電所」を寄贈したことを、審査委員会では、未来の子供達への教育や広く社会貢献した功績を評価し表彰することと致しました。

審査委員会

審査委員長 : 京都大学教授    諸富 徹
審査委員  : 東京大学教授    高村 ゆかり
審査委員  : 東京理科大学教授  植田 譲

今後の予定

表彰式:2025 年11 月5日(水)野村コンファレンスプラザ日本橋にて表彰式、レセプション※を実施。
※審査委員長、表彰者からのコメントを予定。また、太陽光発電シンポジウムの懇親会を兼ねてレセプションを実施。
広報:JPEA ホームページ、講演会等※で広く公表するとともに、YouTube への掲載や、メディア等へのプレスリリースを実施。
※JPEA ホームページ、表彰式等での表彰事業概要紹介および、講演会(動画含む)によるプレゼンを予定。